「さ、寒い。寒い。寒い。さむ・・・」
「やかましいっ」
「え〜。だって、寒いんだもん。ホラ、見てよこの手」
「・・・真っ赤だな」
「でしょ?寒いよ〜」
「手、貸せ」
「?」
「いいから」
「あったかい・・・」
「当たり前だろうが。俺の手はお前みたいに冷たくはないからな」
「でも、手が温かい人は心が冷たいんでしょ?」
「・・・・・・」
「ごめん。謝るから、もう少し手つないでて」
「・・・しょうがないな」
「へへへ」
「・・・誰にでも、優しいわけじゃないからな」
「うん」
「本当にわかってんのか?」
「多分。・・・ありがとう」
「いや、いいよ。なんか温かい物でも買いに行くか」
「じゃあ、ココア」
「・・・俺が買いに行くのかよ」
「行ってらっしゃい」
「・・・ちくしょう」
「・・・・・・・・・大好きだよ。って、聞こえないか」