ひとつ、ひとつまたひとつ。
ゆっくりと、でも確実に体に絡み付いていく。

逃げれない。
呼吸ができない。
でも、確実に死が近づいてくる。

恐怖からもがいた。
逃げようと必死になった。

そんな私を見て笑う捕食者。

『美味しそう』

口が動く。
舌なめずりをする赤い舌・・・。

声が奪われた。
もがく手を押さえつけられ、縫いつけられる。

『いただきます』

どうせ食べるのなら、後も残さず綺麗に食べて。
この言葉が捕食者に届く事は無いのだろうけれども。
願わずにはいられない私はやっぱり愚か者。

口がゆっくりと近づいてきて私は死を受け入れた。