美しい眠りに包まれて
楽しい夢を見て
現実から逃げ出した
それが、たった一つの過ちで
それが、最後の過ちになる
窓を開けて
街を見下ろして
地べたに這いつくばってる奴等を笑い飛ばし
狙いを決めて
「バンッ」
フウッとその時だけ銃になった自分の指から
まるで煙が立ち昇っているかのように息を吹きかけ
背後に視線を向けた
「神に懺悔する時間を与えてやろう」
「あいにくと、神は信じないたちでね」
「残念だ」
「そうかな?ヒジョウニ楽シカッタデスヨ?」
黒い聖職者の持っている銃がこめかみに突きつけられる
「哀れな迷い子にお慈悲を」
「いらないね、そんなもの」
黒い聖職者は哀しげに目を細めた
バンッ
暗い暗い暗闇に飲み込まれて
意識がどんどん飛んでいくのを感じながら
バラバラになりそうな苦痛を体に感じながら
「非常に楽しい人生でしたヨ」
僕は笑った