いっそのこと、殺してくれ。
いったい何度そう願っただろう。
叶うはずのない願いを祈ったのだろう。
望みはまだ果たされない。


普通の生活、ありきたりな人生。
そんな中で生きていると、ふと思うことがある。

―『俺』は誰?―

他人とぐちゃぐちゃに混ざり合いながら生きていると、
右も左も、上も下も、自分自身のことさえわからなくなる。

入ってくるな、とどんなに拒んでも、
それは少しずつ俺の中に侵入してきて・・・。
―嗚呼、俺ガ壊レテ行ク―


自我の崩壊?
それができたらどんなによかっただろう。
侵食される痛みは、言葉に言い表せないほど辛い。
体も、心も何もかもが引き裂かれる。

引き裂かれた体と心は強制的に元に戻され、また同じことの繰り返し。

なぁ、神様。
あんたは何のために俺たちを作り出した?
あんたの道楽のためか?
自分の力を試したかったから?
寂しかったからか?
あんたは、俺たちの苦しむ姿が見たかったのか?

なぁ、カミサマ。
俺はあんたを信じねぇ。



望みは未だ果たされず、
これからも果たされることはない。

結局、願い事なんて叶うわけがないんだ。
だって、この世界のどこにも願う相手が居ないだろ?